皆さん、なぜ韓国コスメに興味を持たれましたか?
今日はそんな素朴な質問から始めます。
私は、韓方自体にとても興味をもって、医学的な治癒力があるものが入っている
化粧品を日常使ったり、韓方を飲むと、体質が改善されたり、という漠然的なイメージが
まずあって、とても興味を持ったのがきっかけです。
なので、最近ダイエット入院して韓方薬を作りましたが、もうその10年も前に、韓方薬を
専門韓医院で作ってもらったりしたのです。
その時には、あまりの苦さと吐き気に襲われて、価格も結構したものですから、
完全にぼったくられたと長年思っていました笑
今は知識もついて、実はそうではなかった、ということが分かったんですけどね笑
今日は、その原点とも言える韓方の世界、必ず立ち寄りたかった場所へ行くことが
出来ました!
場所は、薬令市場です。
薬令市場自体は何度もいったことがあるのですが、
韓方博物館
にいってみたかったのです!
正式には、
韓医薬博物館
と言います。
行くなら、韓方に少しでも興味を持っている方と思い、
トム・
彼は、韓国地方料理のライターさんです。
今回の渡韓で、最初と最後の日にお会いしたことになるのですが、
「1週間、早すぎですよねー!」
と驚いていました。
さて、博物館の方ですが、地下へ入る入口があります。
ビルの中へ入って更にエスカレーターで降りると入り口があります
<ガイドさんをつけてもらいましょう>
受付で、日本語のガイドさんをつけてもらうことができます。
事前に予約をする方が確実です。
(我々は事前予約をせずにいき、
判断され、韓国語のガイドさんがつけてくれましたが、
ガイドさんをつけてくれ、
ようですけどね(^^;)
韓方の話なので、ガイドさんをつけてもらう方が、より理解でき、
さぁ、それでは中に入っていきましょう。
博物館の入口で、まず目にするのがこちらです。
これは、
病気にかかってから治療を始めるのではなく、まだかからない
うちに、あるいは症状の軽いうちに治療を開始するべきである
という意味のもの。
2,000年以上も前から、“予防医療”の考え方があったのですね。
韓国の韓方は、この考え方に基づいている、
ここから具体的な提示室に入るのですが、まずは、器の展示がありますよ。
これは、コットルと言って、鉄ではなく石でできています。
熱を加えれば、すぐ熱くなり、冷めやすいものです。
かなりの量が展示されていて、非常に興味深いです。
そして、韓医学を変えたと言われる、偉大なお医者様二人の歴史を勉強します。
ここで後悔したこと一つ。
ホジュン、見ていれば良かったーーー(;o;)
お二人のうちの一人は紛れもない、ホジュン先生のお話でしたよ。
、、、時間があったら、必ずみたいです。。。(*_*)
もう一人は、李済馬(イ ジェマ)先生です(こちらもドラマがあるらしいです)。
人体には、約360箇所の鍼やお灸をする部分があり、それを詳細に示したものが
ありました。
これは、私たちの体にこの約360カ所の経穴と沢山の線でつながれた経路が
あります。
経穴は、気が集まり、出入りする場所で、一方経路は、人体の気血が通る道なんですね。
それがこんな歴史上の人物がいた時代から、分かっていた、という事自体が
すごい事実を知った!と思いました。
他の各書物も多く残されており、人体がどのようになっているのか、まだほぼ不明な
時代に、多大な功績を残された方がいらっしゃってこそ、今の韓医学の発展があったのだな、
と理解できました。
その後、様々な韓薬の元となる薬材がずらりと並んでおり、圧巻でした!
多いとは思っていたんですけれど、こうして種類別に分けて展示されていると、本当に
様々な体の体質・症状によって、配合される韓方が違うということが分かります。
ただただ、驚くばかりです!
最後に、素晴らしいと思ったことが2つ。そのまず一つめ。
「東医宝鑑(トンイポガム)」
といいます!
2009年にユネスコの世界遺産に登録された保管箱なんです!
李氏朝鮮時代の医書で23編25巻からなります。許浚(ホジュン)先生の著です。
1613年に刊行されて、後々朝鮮第一の医書として評価が高く、中国・日本を含めて
広く普及していったんですね。
これが直接見れますので、ぜひ拝見いただきたい!
そしてもう一つは、福祉施設の展示!
これはですね、事実がすごいと思ったというところにあるのですが、1750年代には、
貧困や病気に悩まされていた貧民のための施設があった、らしいのです!
昔と今では医療技術は違えど、日本もこのような精神で福祉の充実があれば、
助けあいの精神で世の中がもっと豊かになるんじゃないかなと思い、考えさせられました。
日本語を堪能に話すガイドのアジョシ(おじ様)が、この2点に関しては、とても嬉しそうに、
そして少々誇らしげに話していた顔が忘れられません。
■博物館情報■
ソウル薬令市 韓医薬博物館
住所:ソウル市 東大門区龍頭洞787 東医宝鑑タワー B2F
最寄り駅:地下鉄1号線祭基洞駅3番出口 徒歩3分
電話番号:02-3293-4900~3
営業時間:
夏季(3月~10月)10:00~18:00(17:30まで入場可)
冬季(11月~2月)10:00~17:00(16:30まで入場可)
地図:http://www.konest.com/data/spot_mise_map.html?article_no=4579
HP:http://museum.ddm.go.kr
※日本語ガイド、日本語パンフレットあり